『シンクシンク』は、2017年度にJICA「中小企業海外展開支援事業」に採択されたことを契機に、カンボジアの公教育への導入が進められてきました。2018年および2022年には、慶應義塾大学 中室牧子研究室、JICAと連携した実証実験を実施。2022年には、9校・約3,300人の小学4〜6年生を対象に取り組みを行いました。
また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校期には、カンボジア教育省と連携し、『シンクシンク』を活用したオンライン授業を無償で提供。2020年5月には、その授業が国営テレビでも放送されました。
2023年6月には、日本カンボジア友好70周年記念事業の一環として、プレアノロドム小学校に「Japan Digital Learning Center(JDLC)」を開設。現在は、公立小学校の児童約1,500人が週1回『シンクシンク』に取り組んでおり、カンボジアの公立校における利用者は累計1万人を超えています。
さらに、子どもたちが楽しみながら思考力を競い合う国際イベント「シンクシンクカップ」を、プノンペンで毎年開催しています。
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参考記事 ▶︎ 「なぜワンダーファイはカンボジアに支社を?現地代表・渡邉大貴とたどる、これまでとこれから。」
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『シンクシンク』は、思考力を育てる上で土台となる5つの分野(空間認識・平面認識・試行錯誤・論理・数的処理)を、網羅的に楽しみながら学べるアプリです。2016年より各アプリストアで配信を開始し、現在は世界220以上の国と地域で、累計350万人以上の子どもに親しまれています。
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2023年3月には、APEC(アジア太平洋経済協力)が実施したプロジェクト「Digital Innovation and Educational Opportunities」において、参加国・地域による一般投票で「最も効果的・革新的なオンライン教育アプリ」の1位に選出されました。日本・米国・中国・オーストラリアなど7か国12アプリの中から選ばれ、上位アプリはAPEC参加21の国と地域で活用方法が共有されています。
『シンクシンク』公式HP:https://think.wonderfy.inc/
ワンダーファイの原点には、私自身が国内外の子どもたちへの授業を続けるなかで、「考えることの楽しさは、国や言葉を越えて届けられる」と感じた経験があります。
カンボジアとの関わりも、2016年に日本の子どもたちと現地の子どもたちが一緒に学ぶプログラムを行ったことから始まりました。私たちがつくった思考力教材を囲んで、子どもたちが夢中で考える姿を見たとき、「考えるって、楽しい!」という体験を、もっと多くの子どもたちに届けていけるかもしれないと感じたことを、今でもよく覚えています。
それから約10年、現地の仲間や先生方、カンボジア教育省、JICA、研究者の皆さまなど、多くの方に支えていただきながら活動を続けてきました。今も公立小学校で『シンクシンク』を使った授業が続き、シンクシンクカップでは毎年、子どもたちが夢中になって考える姿を見ることができます。
今回、日本の文部科学大臣に、そうしたカンボジアでの取り組みを実際にご覧いただけることを、とても嬉しく思っています。これまで一つひとつの出会いが思いがけない形で次の活動につながってきたように、今回のご訪問も、より多くの子どもたちに「考えるって、楽しい!」という体験を届けていく、新しいきっかけになればと思っています。
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<川島 慶プロフィール>
ワンダーファイ株式会社 代表
1985年神奈川県生まれ。栄光学園中学校・高等学校卒業。東京大学工学部卒業、同大学院工学系研究科修了。 花まる学習会を経て2014年にワンダーファイを設立。世界220以上の国と地域で350万以上のユーザーが利用する思考力育成アプリ『シンクシンク』、STEAM教育領域の通信教育『ワンダーボックス』を開発。Google Play Awardsなど世界的な受賞多数。「算数オリンピック」の問題制作や東京大学非常勤講師も歴任する。2025年7月リリースの『ポケモンフレンズ』にて教育監修・問題設計を担当。著書に『自分の頭で考える子に育つ 学ぶ力の伸ばし方』など。
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カンボジアで子どもたちや先生と日々過ごすなかで感じるのは、「考えるって、楽しい!」という気持ちは、どの国の子どもも同じだということです。その気持ちを大切にできる学びを、現地のみなさんと一緒に少しずつ形にしていけたらと思っています。